はぐくみのいえ
竣工:2023年 / 設計:設計室en
ご主人が生まれ育った、現在はご両親が住む実家の敷地内へ建てた住まいです。
敷地の条件と南側隣地に建つ建物の形状から、吹抜けの高窓から1階への採光を確保する計画となりました。 リビングに隣接する形で多用途(腰掛け・お昼寝・オムツ替え・来客時の宿泊スペースetc.)に使える小上がりの畳スペースを設けています。 2階には将来子供部屋として仕切って使えるフリースペースと寝室、洗面コーナーがあり、それぞれの部屋からは吹抜けに面した内部建具を開けることでリビングとコミュニケーションが取れるようになっています。
またこちらはZEHである事に加え、大容量の蓄電池とEV(電気自動車)専用のコンセントを備えた非常にエネルギー自立性の高い住まいです。災害等による停電時でも通常と遜色のない生活ができ、省エネ性能においても非常に高いレベルにあります。
素材選びやカラーコーディネート、ディテールには施主様ご家族の大らかさや柔らかな雰囲気が反映され、ゆったりと包み込まれるような居心地の良さを感じます。 特に床材として採用した無垢のクルミ材の足触りや風合いは、こちらの住まい全体の雰囲気を形づくる大きな要素となっているように感じられます。